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外国人材の面接を成功させるために知っておきたい6つのポイント

Business people shaking hands in agreement

人口減少時代の日本において外国人材を受け入れる動きが多くなっていている昨今。厚生労働省も就職支援を行うなど、以前よりも積極的な採用を行っていることから、今後さらに外国人を採用していく企業は増えていくことが予想されます。

採用面接を行う際になって、「どうすればいいのかわからない」という悩みを持つ採用担当者も多いはず。そんなときに役立つ6つのポイントをまとめてご紹介します。現在面接をしている、あるいはこれから外国人材面接を実施する場合はぜひ参考にしてみてください。

■文化を理解することが最初のステップ

最近では日本で働く外国人をよく見かけるようになりました。しかし、10年前を思い出すと、外国人就労者をあまり見かけない環境だったのではないでしょうか。

このように外国人材を受け入れはじめて間もない日本企業の中には、日本人の場合と同じ面接をしてしまいがちです。外国人の面接を成功させるには、まず文化の違いについて理解することから始めましょう。

例えば、「日本人クライアントとトラブルが起こった場合、まずどのような対応をするか?」という質問をした場合で考えます。

日本では「自分が悪くなくてもコミュニケーションを円滑にするために謝る」という考え方を持つ人も多いでしょう。しかし外国人の場合、「まずは自分の意見を主張することが大切」という文化を持っていることが多いため、すぐに謝るという発想が浮かばない可能性が高いです。

採用して一緒に働く場合は、悪くなくても最初に謝罪すべきという考え方を日本人が持っていることを伝える必要があります。しかし、面接の場で日本人と同じ答えを期待することはやめましょう。

このように、あらゆる点において考え方が異なると理解しておくことが重要になってくるのです。

■外国人材の面接で気をつけたい6つのポイント

では次に、外国人材を面接する際に気をつけておきたい6つのポイントをご紹介していきます。

①日本で働く理由をヒアリングしておく

まずは、日本で働く理由をヒアリングしておきましょう。外国人求職者が日本企業の面接を受ける場合には2つのパターンがあります。1つは日本でしか働きたくないと考えている、もう1つは日本での就業も選択肢の1つというケースです。

後者の場合、日本が合わないと感じてしまうと他の国や母国に戻るという選択肢があるため、早期に退職してしまうことも考えられます。

また、前者の場合でも「旅行先として人が優しい国だと感じたから」などと回答した場合、嫌な部分を知らずによい印象を持っている場合が多いため、「トラブルが起こった場合、日本ではまず謝ることが多いのですが、それには対応できそうですか?」など、一歩踏み込んだ質問をしてみるのがおすすめです。

②スカイプ面接をOKにする

外国人材の場合、まだ母国にいてこれから日本で就職を考えているというケースも考えられます。その際、現地面接のみの選択肢しかなければ、一気に候補者の数を減らしてしまうことになるでしょう。

優秀な人材を採用するためには、スカイプ面接OKと選考情報に追加しておくことをおすすめします。

③過去だけでなくこれからのことを質問する

日本企業の場合、過去の経歴やスキルなどについての質問が多い傾向にありますが、外国の企業はこれから何をしてくれるかについて、問うことが多いです。これからの展望を聞けば、どのように日本企業あるいは自社を見ているのか、どのような働き方を望んでいるのかを見極めやすくなります。積極的に質問してみるとよいでしょう。

④条件面は最初の面接で伝える

日本企業の場合、条件面については最終面接の終了後に伝えることが多い傾向にありますが、海外の場合はそもそも面接が一発勝負であることも多いため、最初の面接で伝えることが重要です。

そもそも条件が合わないようであれば、面接の必要もないため、時間を節約できます。このように、相手がどういった面接を受けてきているかも把握した上で面接の内容を変えていくとスムーズに選考を進められるでしょう。

⑤面接回数よりもテストを実施する

先にご説明した通り、外国では面接が1回というケースも多いです。日本企業の場合は複数回面接をして採用決定する場合が多いため、1回の面接で採否を決めるのは不安という場合もあるでしょう。その場合は実力を測るテストを行うことをおすすめします。

例えば、デザイナーであればテーマを渡して制作してもらう、マーケティングならマーケティング案を提案してもらう、エンジニアならコーディングや、簡単なシステム構築をしてもらうなどのテストを行う方法もあります。

テストによって実力がわかれば、採用すべき人材かどうかはわかるはず。自社・求職者お互いのニーズを満たしながら、円滑に選考を進められるという大きなメリットが生まれます。

⑥対等な関係であることを理解する

日本企業の場合、「求職者を選ぶ立場」という認識を持っている傾向がありますが、外国の場合は「お互いが選び合う対等な立場」と認識していることも多いです。そのため、日本企業側が圧迫面接のような対応を取ると、志望先企業ではなくなる恐れもあります。

優秀な人材は企業を選ぶことができる立場ですから、外国人・日本人という国籍を問わず、優秀な人材を採用したいならば、対等な関係であることを頭において選考を進めていく方がよい結果を得られるでしょう。

初めて外国人材を雇用するという場合は、自社ですべて選考を行うとやり方に迷ってしまう場合も多いです。そんなときは、外国人専門の人材紹介会社に依頼してスムーズに選考を進めるという方法もおすすめです。

■採用後は受け入れ側の準備も大切

面接がうまくいって外国人求職者を採用できたとしても、その後の対応次第で定着しない可能性も大いにあります。なぜなら、文化の違いによって日本人社員とうまくコミュニケーションが取れない場合もあるからです。

うまくコミュニケーションが取れるようにするためには、双方へのアナウンスが必要です。採用側企業の社員には、下記3つの重要性を伝えておくことをオススメします。

① 自社が外国人材を受け入れる目的を伝えること

まずは「外国人社員を採用する理由」について、伝えるようにしましょう。「◯◯さんは、◯◯分野のスペシャリストだから」、「海外展開を見据えて、マーケティングに活かすため」など、会社の方向性と絡めて必要な人材であることを伝えておくこと良いでしょう。

従業員の中には、「日本人だけの方が楽」、「文化が違う人とは働きたくない」と考えている人がいる可能性もあります。そういった考えを持っている従業員がいたとしても、「自社にはこの人が必要だ」という説明を行うことで、一緒に同じ方向性に向かっている仲間だという連帯感を生みやすくなります。

② 文化の違いを理解すること

外国人社員が入社してくる前に、どういった文化で育ってきたのかという違いから、母国の情報、得意なことや好きなことは何か、何がやりたくてこの会社に入ってきたのかなどのパーソナルな情報を共有するとより馴染みやすくなります。

その上で「日本人とは異なる文化で育ってきたのだから、暗黙知は理解できない」こと、「根気強く言葉で説明するコミュニケーションを取ってほしい」と伝えることで、トラブルを避けることができます。

このように文化の違いとともにその人のパーソナルな情報を伝えられれば、親近感を持って接する従業員を増やすことができます。

③ 積極的に関わりにいき、孤独にしないこと

外国人社員が複数人いればよいのですが、1人だけの場合は日本人社員からの積極的なコミュニケーションが定着率の向上の肝となる場合も多いです。例えば、挨拶を母国の言葉でする、ランチに誘う、家族がいれば家族もイベントに参加してもらうなどのコミュニケーションを取ることで新しい環境になじみやすくなります。

他国で住むだけでも大きなストレスがかかっているわけです。居場所を作り、働きやすい環境を作ることは採用側がやってあげること、という雰囲気作りは非常に大切です。

■最後に

採用もグローバル化する現代に必要な、外国人を面接する際に知っておきたい6つのポイントをご紹介しました。文化の違いを理解して行動することが、外国人の面接を成功させるキーとなります。

ぜひ今回ご紹介したポイントを念頭において、外国人社員の採用にチャレンジしてみてください。

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